iOS 13から標準装備となっており、これを使うことで画像形式を簡単に変換できます。
初期設定がやや面倒ですが、その後はワンタッチで画像形式を変換できるようになります。
本記事ではJPGへ変換する方法を紹介していますが、PNGなど他形式へも変換可能です。
ショートカットアプリについて
簡単にいうと、『決まった一連の操作をボタン一つで行えるようにするアプリ』。
App Storeより無料ダウンロードできます(こちら)。
ちょっとしたプログラミングのようなものですね。
とは言ってもコードを書く必要はなく、決まった操作を選んで組み立てるだけなので、特別な知識は不要です。
ここでは「指定した写真の画像形式を変換する」という操作を行いたいので、
- 写真アプリから写真を選択する。
- 選択した写真をJPGに変換する。
- JPGに変換した写真をフォルダ(アルバム)に保存する。
という3つのステップを組んでおき、以降はワンタッチでJPG変換できるようにします。
なお、ショートカットを使わなくてもJPGに変換できる方法はいくつかあります。
詳しくは こちらの記事 で解説していますので、合わせてご覧ください。
HEIC(ヘイク)とは、Apple社が採用している画像の保存形式・HEIF(ヒーフ)に付けられる拡張子。
「High Efficiency Image File Format」の略で、簡単に言うと「高効率で保存できる画像ファイル」のこと。このフォーマットで保存された画像には「heic」という拡張子が付き、高画質で劣化せず、かつ容量は小さいという画期的な特徴を持ちます。
以下、JPGとHEIFの違いを比較してみました。
JPGの特徴
- 色 : 約1,677万色
- 圧縮 : 不可逆(保存を繰り返すと劣化する)
- 透過 : 背景は白になる
- サイズ : PNG等に比べ小さい
- 対応しているOSやソフト : 非常に多い
HEIFの特徴
- 色 : 約10億色
- 圧縮 : 可逆(何度保存しても劣化しない)
- 透過 : 背景は透明にできる
- サイズ :JPGの約半分
- 対応しているOSやソフト : 少ない
iOS11から、iPhone7(7Plus)、iPad(6世代)以降のデバイスで撮った写真の保存形式が、「JPEG」から「HEIF」になりました。唯一欠点としては、まだ対応しているOSやソフトが少ないため、iPhoneで撮った写真をPCなどに送ったときに見られない・編集できないといった点です。
ワンタッチでJPG変換するショートカットを作る
ショートカットアプリを起動して、以下手順の通り「JPGに変換」というショートカットを作成してみます。
ショートカットアプリが入ってない方は、App Storeから無料でインストールできます。
JPGに変換したい写真を選択
まずは「JPGに変えたい写真を選ぶ」という工程を作成します。
1. 右上の【+】をタップ
2. 【アクションを追加】をタップ
3. 【検索窓】で「写真」を検索
4. 【写真を選択】をタップ
これで「JPGに変えたい写真を選ぶ」という工程ができました。
写真をJPGに変更
次に「STEP1で選んだ写真をJPGに変更する」という工程を作成します。
1. 【検索窓】で「変換」を検索
2. 【画像を変換】をタップ
これで「選んだ写真をJPGに変換」という工程ができました。
JPGに変換した写真を保存
最後に「JPGに変換した写真を保存する」という工程を作成します。
1. 【検索窓】で「保存」を検索
2. 【写真アルバムに保存】をタップ
3. 完成!
これで「指定した写真をJPGに変換し、写真フォルダに新規保存する」というショートカットができました。
【発展】JPG変換した写真を特定のフォルダ(アルバム)に保存する方法
上記の手順でJPG変換した写真は、写真フォルダの『最近の項目』に保存されます。ただ、「オリジナルの写真と混じって探しにくい!」と感じる方もいるでしょう。
そういった方は、変換後の写真を保存しておくアルバムを事前に作成しておき、そこを保存先に指定することで簡単に分類できます。
1. 【最近の項目】をタップ
2. 保存先一覧から、事前に用意したアルバム(上図では『JPG変換後』)を選択
アルバムは写真アプリから作成しておくこと
3. 『JPG変換後』アルバムに自動保存されるようになりました!
【発展】写真を複数選択して一度にJPG変換する方法
上記の手順では写真を1枚だけ選択して変換しますが、複数の写真を選択してまとめて変換することもできます。
1. 【写真を選択】の横にある『>』をタップ
2. 『複数を選択』のチェックをオンにする
3. これで写真が複数選択できるようになりました!
【発展】作成したショートカットをホーム画面に置く方法
アプリで作成したショートカットは、他のアプリと同じようにホーム画面に置いておくことができます。
いちいちショートカットアプリを開く必要がなくなるので、よく使うショートカットであればホーム画面に置いておくと便利ですね。
1. ショートカットアプリを開き、ホーム画面に置きたいショートカットを選ぶ
右上の「・・・」をタップすること。
2. 下に表示される赤丸アイコンのいずれかをタップ
3. 『ホーム画面に追加』をタップ
上記いずれかの画面が表示されます。
4. 右上の『追加』をタップ
ここでアイコンや名前を変更することもできます。
「画像サイズ変更」のショートカットがホーム画面に追加できました!
【発展】ショートカットアプリで写真サイズを小さくする方法
ショートカットアプリでは、指定した写真のサイズを自由に変更することもできます。
詳しい手順は以下記事で解説していますので、本記事と合わせてご覧ください。
この方法を組み合わせて、サイズ変更と形式変換を一度に行うことも可能です。色々と応用が効きますので、興味ある方は深堀りしてみてください!
【発展】ショートカットアプリで複数の写真を結合する方法
ショートカットアプリでは、指定した写真同士を合体して1枚の画像にすることもできます。
SNSへのアップや会社の資料作りなど、色々な場面で役立ちます。
結合した画像のサイズ・容量は結合した枚数分増えてしまうので、上記の記事と連携して調整してみましょう。
詳しい手順は以下で解説しています。
「JPGに変換」ショートカットを使ってみる
実際に、作成したショートカットを使ってみました。
1. アプリを開き、作成したショートカットをクリック
2. JPG変換したい写真を選択
3. あとは自動で変更してくれます
4. 変換した写真が、写真フォルダに追加されている
ショートカット作成後は、「作成したショートカットをクリック」➤「変換したい写真を選ぶ」だけで、JPG形式の写真を作ってくれます。なお元の写真はそのままなので、やり直しも可能です。
JPG変換前(オリジナル)と変換後の写真を比べてみました。
Before
After
元々の写真は「HEIF」となっているのに対し、変換後はちゃんと「JPEG」になっていますね。
一つ注意としては、JPGの方がHEIFよりも容量が大きくなる点です。上の例では、2.3MBから3MBと約1.3倍大きくなってしまいました。
JPGに変換する理由がないときは、基本的に元の形式(HEIF)のままが良さそうです。
まとめ
ショートカットアプリを利用したJPG変換方法をご紹介しました。
今回は、「指定した写真の形式をJPGに変換し、写真フォルダに新規保存する」という内容でしたが、JPGだけでなくPNGやGIF、PDF などにも変換でき、また保存先は個々人が自由に設定できるのもポイントです。
いろいろと応用ができますので、興味ある方はさらに深堀りしてみてはいかがでしょうか?
本記事で作成したショートカットは こちら から利用できます。(「見つかりません」と表示されたときはリロードしてみてください。)
作成するのが面倒な方は、お気軽に利用ください!