【EC-CUBE 4】お問い合わせフォームに新しい項目を追加する方法

お問い合わせフォームに新しい項目を追加する方法

既存のお問い合わせに、『会社名』などの項目を新しく追加するには?

この記事では、デフォルトで用意されているお問い合わせフォームのカスタマイズについて紹介しています。
仕組みがわかれば不要な項目の削除などにも応用できますので、参考になれば嬉しいです。

公式ではFormExtensionを使ったフォームのカスタマイズが紹介されています。

本記事はFormExtensionを使わずに実装する場合のカスタマイズとなり、こちらの実装でも特に問題はありません。
が、FormExtensionを利用した方がコード量が短くなるなどのメリットがあるため、特別な事情がなければ以下記事で実装いただく方がベターです。

なお、デバッグモードを設定しておくと、エラーが起きたときに詳細情報が表示されるようになります。
エラー箇所を探しやすくなるので、開発前に設定しておくのをオススメします。
デバッグモードの設定方法については こちらの記事 で解説しています。

【動作環境】
EC CUBEのバージョン:4.1.2
サーバー:Xserver

目次

実装後の状態

デフォルトのお問い合わせページには会社名(企業・団体名)を入力する欄がないため、本実装で入力できるようにします。

なお、ユーザーがログインした状態でこのページを開くと、登録されている会員情報から会社名を取得して自動的にセットしてくれます。

「企業・団体名」を入力する項目が追加されたお問い合わせページ

お問い合わせ後に自動送信される問合受付メールにも、入力した会社名が表示されるようになります。

会社名が追加されたお問い合わせ受付メール

実装の手順

項目を一つ追加するだけですが、修正するファイルは6つあるため少々煩雑です。

  1. ContactType.php(src/Eccube/Form/Type/Front下)
    → app/Customize/Form下にコピーしたものを修正します。
  2. ContactController.php(src/Eccube/Controller下)
    → app/Customize/Controller下にコピーしたものを修正します。
  3. Contact/index.twig(お問い合わせ(入力ページ)のファイルです。EC-CUBE管理ページから修正できます。)
  4. Contact/confirm.twig(お問い合わせ(確認ページ)のファイルです。EC-CUBE管理ページから修正できます。)
  5. 問合受付メール / テキスト(EC-CUBE管理ページから修正できます。)
  6. 問合受付メール / HTML(EC-CUBE管理ページから修正できます。)

記述ミスなどで思わぬエラーが起きる可能性もあるため、いずれのファイルもバックアップを取ってから実装を試みると安心です。

フォーム(ContactType)を修正する

お問い合わせフォームが設定されているContactType.phpファイルに、「会社名(company_name)」を追加します。

STEP
ContactType.phpファイルの複製

事前準備として、src下に元々あるファイルをapp下にコピーします。(src下のファイルを直接編集しても機能しますが、基本的にカスタマイズするファイルはapp下に複製し、オリジナルは弄らない方が良いです。)

ContactType.phpは「src/Eccube/Form/Type/Front」ディレクトリにあります。

これを、画像の通り「app/Customize/Form」ディレクトリに複製し、以後はこちらのファイルを修正していきます。

ContactTypeファイルはsrc/Eccube/Form/Type/Front下にあります。
ContactType.phpが保存されているディレクトリ
ContactTypeファイルをapp/Customize/Form下にコピーする
ContactType.phpのコピー先ディレクトリ
STEP
ContactType.phpのコードを修正

先ほど複製したファイルを開き、以下コードを修正・追記します。

namespace Customize\Form;

namespaceを複製先ディレクトリに変更します。
(オリジナルではEccube\Form\Type\Frontになっていると思います。)

use Symfony\Component\Form\Extension\Core\Type\TextType;

useに上記コードを追加します。
「会社名」はテキストで入力するためこの記述が必要です。

->add('company_name', TextType::class, [
  'required' => false,
])

public function buildForm内、$builder下の行に追記します。

問い合わせページのControllerを修正する

ContactType.phpと同様に、ContactController.phpファイルを複製して修正します。
こちらの修正で、会員がログインしたときに自動で会社名がセットされるようになります。(自動セットが不要な場合、本工程はスキップしてください。)

STEP
ContactController.phpファイルの複製

事前準備として、src下に元々あるファイルをapp下にコピーします。(src下のファイルを直接編集しても機能しますが、基本的にカスタマイズするファイルはapp下に複製し、オリジナルは弄らない方が良いです。)

ContactController.phpは「src/Eccube/Controller」ディレクトリにあります。

これを、画像の通り「app/Customize/Controller」ディレクトリに複製し、以後はこちらのファイルを修正していきます。

ContactControllerファイルはsrc/Eccube/Controller下にあります。
ContactController.phpが保存されているディレクトリ
ContactControllerファイルをapp/Customize/Controller下にコピーする
ContactController.phpのコピー先ディレクトリ
STEP
ContactController.phpのコードを修正

先ほど複製したファイルを開き、以下コードを修正・追記します。

namespace Customize\Controller;

namespaceを複製先ディレクトリに変更します。
(オリジナルではEccube\Controllerになっていると思います。)

// 以下を追記
use Eccube\Controller\AbstractController;

// Eccube\Form\Type\Front\ContactTypeを修正
use Customize\Form\ContactType;

useにAbstractControllerを追加し、フォームの参照先はCustomize下のファイルに変更します。

'company_name' => $user->getCompanyName(),

public function index内、$builder->setDataの引数に追記します。

問い合わせページ & 問い合わせ確認ページのTwigを修正する

裏側の処理が終わったので、表側を修正します。
まずはTwigテンプレートを修正し、追加した項目(会社名)が画面に表示されるようにします。

STEP
お問い合わせ入力ページ(Contact/index.twig)の修正

EC-CUBE管理画面→コンテンツ管理→ページ管理よりお問い合わせ(入力ページ)を開き、「会社名」を表示させたい場所に以下コードを追記します。(実装例では一番上に記述しています。)

<dl>
    <dt>
        {{ form_label(form.company_name, '企業・団体名', { 'label_attr': { 'class': 'ec-label' }}) }}
    </dt>
    <dd>
        <div class="ec-halfInput{{ has_errors(form.company_name) ? ' error' }}">
            {{ form_widget(form.company_name, {'attr': { 'placeholder': '企業・団体名' }}) }}
            {{ form_errors(form.company_name) }}
        </div>
    </dd>
</dl>
STEP
お問い合わせ確認ページ(Contact/confirm.twig)の修正

EC-CUBE管理画面→コンテンツ管理→ページ管理よりお問い合わせ(確認ページ)を開き、先ほど修正したContact/index.twigと同じ位置に以下コードを追記します。

<dl>
    <dt>
        {{ form_label(form.company_name, '企業・団体名', { 'label_attr': { 'class': 'ec-label' }}) }}
    </dt>
    <dd>
        {{ form.company_name.vars.data }}
        {{ form_widget(form.company_name, { type : 'hidden' }) }}
    </dd>
</dl>

問合受付メールを修正する

最後に問合受付メールを修正し、会社名がメールでも表示されるようにします。
テンプレートはテキストとHTMLの2種類あるため、それぞれを修正します。

STEP
テキストの修正

EC-CUBE管理画面→設定→店舗設定→メール設定より、「会社名」を表示させたい場所に以下コードを追記します。(特別な事情がなければ、名前の上に追記するのが一般的です。)

{% if data.company_name %} {{ data.company_name }} {% endif %}
STEP
HTMLの修正

EC-CUBE管理画面→設定→店舗設定→メール設定より、「会社名」を表示させたい場所に以下コードを追記します。(特別な事情がなければ、入力フォームと同じ順番になるよう追記するのが見やすいです。)

<dl style="display: flex;border-bottom: 1px dotted #ccc;margin: 0;">
  <dt style="padding-top: 14px;width: 30%;"><label class="ec-label">会社名</label></dt>
  <dd style="width: 70%;line-height: 3;">{{ data.company_name }}</dd>
</dl>

キャッシュの削除

ここまでで準備完了です。
管理画面からキャッシュを削除してページにアクセスし、挙動を確認します。

キャッシュ管理からキャッシュを削除できます。

冒頭でお見せしたように、お問い合わせページに新しい項目(会社名)が追加され、確認画面や送信後のメールに反映されているかどうか、また、ログイン時に会社名が自動でセットされるどうかを確認しましょう。

まとめ

以上、お問い合わせページのカスタマイズについて、新しい項目を増やす方法を紹介しました。

一度流れを掴んでおけば会社名以外も追加できますし、逆に既存の項目を削除したり変更したりもできますね。ぜひ応用してもらえればと思います!

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この記事を書いた人

ノベルティグッズのECサイトを運営する中小企業役員。
本ブログを通じ、販促向けの最新/ロングセラー商品紹介やWebサイト制作に役立つ技術情報を発信しています。

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