- この画像の解像度は?
- 解像度:「350dpi」や「400dpi」の画像サイズって?
デザイン入稿などで問われるこれらの疑問について解説します。
印刷(出力)サイズが決まっていれば、解像度や画像サイズの自動計算もできます。
こちら よりお試しください。
解像度とは、「画像の鮮明さや精細さ」を示す指標として用いられ、1インチ(2.54cm)あたりの画素数を意味します。また単位は、dpi(dots per inch) またはppi(pixels per inch)です。
例えば350dpiの解像度をもつ画像は、1インチ(2.54cm)あたりに350個の画素があることになります。
解像度が大きければ画素数が増えてより細かい表現ができるようになり、印刷(出力)サイズが同じであれば解像度が大きい方がきれいな画質になります。
より詳しい説明は以下記事をご覧ください。
【自動計算ツール】数字入力だけで解像度 or 画像サイズを計算!
以下に必要な数値を入力することで、自動的に解像度または画像サイズを求められます。
1.解像度[dpi]を自動算出
1.画像サイズ
画像の大きさ(横のピクセル数[px] × 縦のピクセル数[px])を入力↓
px
px
2.印刷(出力)サイズ
実際に画像を印刷する大きさ(幅[mm] × 高さ[mm])を入力↓
mm
mm
- 画像サイズのアスペクト比(縦横比)にしたがって、幅または高さが自動計算されます。
※ここに計算結果が表示されます。
2.必要な画像サイズ[○○px × △△px]を自動算出
2.解像度
必要な解像度[dpi]を入力↓
dpi
※ここに計算結果(幅)が表示されます。
※ここに計算結果(高さ)が表示されます。
解像度の計算方法
解像度の計算は、①画像サイズ と ②その画像の印刷(出力)サイズ から求めることができます。
JPGやPNGなどの画像を右クリックし、「プロパティ」→「詳細タブ」から画像サイズ(画像の大きさ)を見てみると、「◯◯ × △△」という数字が出てきます。
Windowsの場合。◯◯と△△にはそれぞれ数字が入ります。
Macの場合は、「プロパティ」の代わりに「情報を見る」から画像サイズを確認できます。
例えば「1,000×750」であれば、幅(横)方向に1,000個、高さ(縦)方向に750個の画素(ピクセル)が並んでいることを意味します。
つまりこの画像は、合計で1,000×750=750,000個の画素(ピクセル)でできているということですね。
STEP1で画素数が判明したので、次は1インチ(2.54cm)あたりの画素数を求めます。
実際にその画像を印刷(出力)したいサイズ「幅×高さ」を決めましょう。
このとき、STEP1で確認した幅と高さの比(アスペクト比)が同じになるようにすること。
同じでない場合、画像全体が伸びたり縮んだり、一部を削ることになります。
例えば画像サイズが「1,000 × 750」であれば、印刷サイズは
- 5cm × 3.75cm
- 10cm × 7.5cm
- 20cm × 15cm
などです。
アスペクト比は、以下の自動ツールで簡単に計算できますのでご利用ください。
名入れの場合、印刷方式やグッズによって印刷できる最大サイズが変わります。
グッズ紹介ページを確認するか、業者に直接問い合わせしてサイズを確認しておくと良いでしょう。
STEP1とSTEP2の数字を以下の式に当てはめます。
- 幅方向の解像度
-
画像サイズ(幅) ÷ (印刷サイズ(幅)[cm] ÷ 2.54[cm])
- 高さ方向の解像度
-
画像サイズ(高さ) ÷ (印刷サイズ(高さ)[cm] ÷ 2.54[cm])
画像サイズと印刷サイズのアスペクト比(縦横比)が同じであれば、上記の値はどちらも同じになるはずです。
- 画像サイズ: 1,000×750
- 印刷サイズ: 10cm×7.5cm
の場合、解像度は、
- 幅方向
-
1000 ÷(10 ÷ 2.54)= 約254
- 高さ方向
-
750 ÷(7.5 ÷ 2.54)= 約254
よって、解像度は約254dpiとなります。
画像サイズを計算するには?
データ入稿の場合は、「解像度350dpi以上の画像をください」などと言われることがあります。
指定された解像度にするには、どのような画像を用意すれば良いでしょうか?
これは先程の計算とは逆のことをすれば良いですね。
以下の例のように、解像度と印刷(出力)サイズから必要な画像サイズを求めることができます。
- 解像度: 350dpi
- 印刷サイズ: 10cm×7.5cm
の場合、必要な画像サイズは、
- 幅方向
-
10 ÷ 2.54 × 350= 約1,378[px]
- 高さ方向
-
7.5 ÷ 2.54 × 350= 約1,033[px]
つまり、元々のデータが 1,378[px] × 1,033[px]以上のもの を用意すればOKです。
元々画質が低い画像を大きくしただけでは、画素数は増えますが高画質にはならずボヤけてしまうので注意!
まとめ
以上、解像度関係の計算ツールと計算方法について纏めました。
原理がわかっていれば単純なのですが、慣れてないとちょっと複雑ですよね。
いちいち計算するのが面倒な方の手助けになればと思うので、気軽に利用してみてください!