本ブログでは、以下のような特定条件に合った商品のみを表示する一覧ページやブロックの作り方を紹介してきました。
ところが、これらのソースコードそのままに作られたページでは、商品の公開ステータス(公開、非公開、廃止)に関係なく商品が表示されてしまうという欠点があります。

商品管理で、商品の一つ(サンプル_4)の公開状態を “非公開” にしているが・・・

実際にページを開いてみると、何事もなかったようにサンプル_4が表示されている。
そこで本記事では、この欠点を克服するために追加してほしいコードを紹介しています。
なお、デフォルトで用意されている商品一覧ページでは、公開ステータスが非公開または廃止になると非表示になるので、こちらは修正しなくてもOKです。
またこの方法を知っておけば、公開ステータスに応じて様々な操作を行うことも可能になります。
EC-CUBE 4のカスタマイズを行いたい方の参考になればと嬉しいです!
“非公開” や “廃止” でも商品が表示されてしまう理由
つまり商品を表示させる際に、『その商品の公開ステータス = “公開”』になってるものを判別する「if文」を追記し、表示・非表示を分岐させれば解決するはずです。
Twigファイルに「if文」を追記する
まず商品の公開ステータスは、データベースでは『mtb_product_status』に格納されています。

これを見ると、ステータスの “公開” は「id = 1」であるため、「ステータスのid = 1」のときのみ表示させるというコードを書いてあげればOKそうです。
実際にTwigファイルを修正した結果が以下コードです。
{% extends 'default_frame.twig' %}
{% block main %}
<h1>新着商品ページ</h1>
<div class="ec-shelfRole">
<ul class="ec-shelfGrid">
{% for Product in Products %}
{% if Product.status.id == 1 %}
<li class="ec-shelfGrid__item">
{# 商品画像の表示 #}
<p class="ec-shelfGrid__item-image">
<img src="{{ asset(Product.main_list_image|no_image_product, 'save_image') }}" alt="{{ Product.name }}">
</p>
{# 商品IDの表示 #}
<p>ID: {{ Product.id }}</p>
{# 商品名の表示 #}
<p>{{ Product.name }}</p>
{# 価格の表示 #}
<p class="price02-default">
{% if Product.hasProductClass %}
{% if Product.getPrice02Min == Product.getPrice02Max %}
{{ Product.getPrice02IncTaxMin|price }}
{% else %}
{{ Product.getPrice02IncTaxMin|price }} ~ {{ Product.getPrice02IncTaxMax|price }}
{% endif %}
{% else %}
{{ Product.getPrice02IncTaxMin|price }}
{% endif %}
</p>
</li>
{% endif %}
{% endfor %}
</ul>
</div>
{% endblock %}
青でハイライトした2箇所が追記部分です。
- 「for文」直後の {% if Product.status.id == 1 %}
- 「endfor」直前の {% endif %}
商品の公開ステータスは、上述の通り「Product.status」で取得できます。
このidが “1” の場合のみ、「画像の表示〜価格の表示」までが実行されるようになるため、それ以外のid(公開以外)のときは、画像も商品名も価格も表示されなくなるというわけです。

商品管理で、商品の一つ(サンプル_4)の公開状態を “非公開” にすると・・・

無事、サンプル_4が表示されなくなりました!

まとめ
以上、商品の公開ステータスに応じて表示・非表示を切り替える方法を紹介しました。
登録した商品が廃盤になったり、何かしらの事情で一時的に非公開にしておきたい場合、このようなステータスを操作できると便利ですよね。
今回は非表示にする方法のみでしたが、応用すれば商品ページに【完売】という表示を出すといったこともできるでしょう。
ぜひ、いろいろな使い方を試してみてください!