全ノベルティの中で、一番とも言えるほど種類の多いバッグ類。
素材やサイズ、色、形状など、実に様々なタイプが存在し、迷ってしまいますよね。
体系的にすべてご紹介していきたいところですが…一つの記事に纏めきれないため、今回はコットン素材 の トートバッグ に絞って紹介します。
(体系的に纏めた記事も今後作成します!)
※その他のバッグ類について纏めた記事はこちら↓
コットン / トートバッグについて
商品紹介に進む前に、「コットントートバッグ」の定義を簡単に纏めておきたいと思います。
コットンとは綿のこと
まずコットンバッグの「コットン」とは「綿」のこと。最もメジャーな天然繊維の一つです。
肌触りがよく、吸水性に優れ、熱に強いというメリットがある一方、メンテナンス面ではシワになりやすく縮みやすいといったデメリットもあります。使用用途では、バッグ以外にシャツなどの衣類やタオルにもよく使われる素材です。
ちなみに、天然繊維と対比される素材に化学繊維があります。ポリエステルやナイロン、レーヨンなどが代表的ですね。
天然繊維も化学繊維も種類が多く、一概に特徴を述べるのが難しいですが、ざっくりメリットを比較するとこんな感じです。
- 天然繊維:肌触りがよく、吸湿性や通気性に優れているものが多い。また熱に強い。
- 化学繊維:大量生産しやすく、色や防水機能を付けるなど加工性が高い。またシワになりにくく型くずれしにくい。
- 繊維の細かい話や、化学繊維を使用したバッグについては別記事で纏めようと思います。
トートバッグとは持ち手が2つある袋状のバッグのこと
まず前提として、トートバッグには形やサイズ、デザインに決まりがあるわけではなく、また使用用途も様々で限定されず、カジュアルからビジネスまで幅広く使われます。
トートバッグとして認識される特徴としては以下の通りです。
- 持ち手が2つある
- 間口部分がバッグ上部のみにある
- 取り出し口が広い
ちなみに、バッグの形状にはトート以外に、サコッシュやリュック、ポーチ、巾着などもあります。それぞれに適したシーンや使い勝手がありますが、その中でもトートは、強度・使い勝手・ファッション性のいずれも高い、最も万能なバッグと言えます。
生地厚別・コットントートバッグ
それでは、現在ノベルティとして販売されている「コットン素材のトートバッグ」を見ていきましょう。本記事では生地の厚さ別に纏めてみました。
コットン系トートの生地厚みを示すものには、「oz(オンス)」という単位が使用されています。1オンス = 約28.35gで、日本の日常生活ではほぼ用いられませんが、コットントートやTシャツ、デニムなどの厚さを表示する際や、ステーキなど肉の重さを表す際に使われることがあります。
生地厚みの指標として使用される場合、1平方ヤード(0.84㎡)の重量を「oz」で表します。厚みなのに重量?と思われるかもしれませんが、面積あたりの重量が大きい = 厚いということから、生地厚みの指標として使われているそうです。
以下の表に、オンス別の呼称・1平方メートルあたりの重さ(g/㎡)・透け感(筆者所感)を纏めてみましたので、参考にしてください。
代表的な呼称 | oz(オンス) | g/㎡ | 透け感(筆者所感) |
シーチング | 3.5oz 前後 | 118 | 中のカタログなど、かなり透ける |
厚手コットン | 5oz 前後 | 169 | 薄い色などは見えにくいが、まだ透ける |
ライトキャンバス | 8oz 前後 | 270 | ほぼ透けない |
キャンバス | 10oz ~ | 337 | 透けない |
約3.5oz (シーチング)

「シーチングバッグ」とも呼ばれる、最も薄手の3.5オンス程度バッグ。平織の薄いコットン生地で、当然かなり薄いため通気性は良いが耐久性は低め。ただその分価格は安く、無料でばら撒くようなバラマキグッズ入れや展示会等のカタログ入れとして有用で、実際によく用いられています。
ナチュラル色のコットントートでは中身が透けて見えてしまうため、見られても困らないものや敢えて中を見せたい場合(宣伝など)にどうぞ。
約5oz

生地の目が詰まり、3.5オンスに比べて中身が透けにくくなった厚手コットンバッグ。全く透けないわけではないですがかなり不鮮明になるため、あまり見られたくない資料などを入れるには適しているバッグです。耐久性も上がるため、少し重いカタログなどを入れる際はこちらの方が安全ですね。
- 厚手A4ワイドコットントート
A4サイズのコットントート。横幅が大きく、肩掛けもできる設計です。 - 厚手コットンA4スクエアトート ナチュラルカラー
底に約50mmのマチがついたA4スクエアトート。より多くのカタログなどを持ち運べます。
7oz~

太い繊維で平織りされたコットン生地を「キャンバス生地」といいます。基本的に10オンス以上のもの(一般に14オンス程度までが多い)を「キャンバスバッグ」と呼ばれ、それよりも少し薄い7~9オンス程度のものは「ライトキャンバスバッグ」と表記されます。
7オンス以上になると中身はほぼ見えなくなり、しっかりとした質感で耐久性も上がります。使い始めは少し固く感じるかもしれませんが、だんだん柔らかく馴染んでくるのが魅力でもあります。
また、織り目が細かくなるため繊細なデザインもプリントしやすくなり、名入れに適したアイテムと言えます。
- ライトキャンバスバッグ(S) ナチュラルカラー
人気のコットンバッグにヘビーウェイトのサイズ。より大きなMサイズとLサイズもあります。 - ライトキャンバスショッピングバッグ
ショッピングにもぴったりなトートバッグ。B4サイズの書類が入るため、イベントや展示会で配るパンフレット入れにも。 - ライトキャンバスタウントート(S) ナチュラルカラー
少し小ぶりで、ランチバッグにも使えそうなトートバッグ。丈夫ながら厚すぎないため畳みやすく、日常使いしやすい。
10oz以上(キャンバス)

生地厚10オンス以上のキャンバスバッグ。ノベルティとしては14オンス程度までがラインアップされており最も厚手。その質感や耐久性は、もはや販促商品ではなく物販商品として通用するようなクオリティと言えそうです。
- 厚生地A4ワイドコットントート (10オンス)
しっかり厚手のA4コットントート。重い本などを持ち歩く際に利用したい。 - 帆布エコバッグ (12オンス)
厚手生地のエコバッグ。帆布(はんぷ)とは平織りで織られた厚手の布のこと。 - 厚手キャンバスマルチトート(S)ナチュラルカラー (14オンス)
ノベルティ用バッグの中では最も厚い14オンスのトートバッグ。サイドポケット付きで、スマホや小物を入れたり使い勝手も良い。
その他(デニム、オーガニック素材、再生素材、フェアトレード素材など)

ここでは一風変わったコットンバッグの一部をご紹介。デニム生地も元を辿るとコットンなんです。
- デニム
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ジーンズ生地としてお馴染み。カジュアルな外観で、バッグやポーチ、さらにノートなど文房具としても普及してきました。生地厚は12オンス以上が一般的です。
- オーガニックコットン
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農薬や化学肥料を3年以上使わない農地で育ったコットン。地球環境に優しい、SDGsを意識した素材です。
あわせて読みたい【SDGs関連グッズ】オーガニックコットン 今回は、SDGs関連グッズの中から オーガニックコットン素材 を用いた2022年最新ノベルティを紹介します。 【超ざっくり、SDGsとESGについて】SDGs: 持続可能なより良… - 再生コットン
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捨てられた生地を再利用した、再生コットンを使用した素材。ゴミを減らすだけでなく、染色の必要がないため節水やCO2削減にも貢献する、現代にぴったりな素材です。
あわせて読みたい【2022年最新版】リサイクル素材グッズ総まとめ 近年大いに注目を集めているSDGs(エス・ディー・ジーズ)やESG(イー・エス・ジー)。このブログでも度々取り上げている通り、ノベルティ業界でもこれらの活動に配慮し… - フェアトレードコットン
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生産者(途上国)の生活改善を促す公平な取引・フェアトレードに基づいて調達したコットン。こちらもSDGsに配慮した素材です。
あわせて読みたい【SDGs関連グッズ】フェアトレード 本記事では、SDGs(エス・ディー・ジーズ)関連グッズから、フェアトレードに関するノベルティを取り上げます。 2022年1月にはわずか7種類だったフェアトレードコットン…
- デニムランチトート (13オンス)
カジュアルで可愛いデニム生地のランチトート。普段使いはもちろん、ピクニックなどでも使いたい! - オーガニックコットンA4フラットバッグ ナチュラルカラー (5オンス)
無農薬で作られたオーガニックコットンを素材とするトートバッグ。地球環境に優しい、SDGs対応グッズです。 - シャンブリックキャンバスボックストート (ポリエステル混)
再生コットンを使用した、環境配慮型のトートバッグ。CO2削減や節水にも貢献する、SDGs対応商品です。
まとめ
以上、コットントートバッグについて人気商品を纏めてみましたが、いかがでしたでしょうか?
コットントートは、どんなシチュエーションにも合う素朴な見た目、カタログ入れやエコバッグにも使える使い勝手の良さ、名入れのしやすさ、さらに安価(薄手生地でナチュラルカラーのもの)とあって、実に様々な業界で使用されてきたロングセラーアイテムです。
ノベルティ業界に関連のない人でも、どこかで目にした機会はあるはずです。
本記事では「コットントート」と一括りにしましたが、その中にもたくさんの種類があることはご紹介した通り。
これまで何気なく使ってきた方は、これを機に他のタイプへ切り替え(生地厚を変える、など)を検討してみてはいかがでしょうか?